現代社会では、高齢化が進んでいること、老後の資金に関する心配、インフレのような経済状況の変動など、さまざまな変化が起こっています。
これにより、専業主婦と共働き家庭のバランスにも変化が見られます。
また専業主婦だけでなく、夫の扶養の範囲で働くパート主婦だって厳しい状況ですよね。
このような状況の中、正社員としてフルタイムで働く母親が特に「成功している」と見なされることが多いですが、その理由は何でしょうか？
正社員ママを勝ち組だって思ってしまう心理について、また、どうすればその考えから逃れられるのか解決策をご紹介します。
フルタイム勤務の正社員ママが成功と見なされる理由
それでは、フルタイムで働く母親たちがどうして成功していると思われるのか、その理由は何かを考えてみましょう。
職場で広がる社会的なつながり
専業主婦と比べると、フルタイムで働く母親たちは仕事を通じて、もっと広い世界とつながっています。
職場で他の人たちと関わることは避けられないもので、これが働くママたちにとって大きなメリットになっています。
このへんはパートで働くママにも当てはまりますよね。
経済的な自立
フルタイムで働く母親は自分の収入があるので、自分自身に投資しやすくなります。
また、仕事で人に会う機会が多いため、自然と見た目にも気を使うようになります。
夫の扶養の範囲を超えて働くということは、定年後の年金額にも影響を与えますよね。
個人の自由時間の確保とその方法
安定した収入を持つ正社員の母親たちは、様々なサービスを利用することが可能です。
これには、食材の宅配や効率的な家電製品の利用などが含まれます。
これらのサービスは費用がかかりますが、安定した収入があれば利用しやすくなり、個人の自由時間の確保につながります。
時短勤務を選べる正社員ママが羨望される理由
さらに、正社員でありながら時短勤務を選択している母親たちは、特に羨望の的となっています。
例えば、8時間の標準的な勤務時間の代わりに、契約によっては2時間早く仕事を終えることも可能です。
収入は若干減ることもありますが、子供のお迎えやキャリアを継続することが可能であり、働く母親と企業の双方にとって多くの利点があります。
なにしろ、フルタイムを続ける大変さのいちばんの理由は、子どもの送り迎えの時間です。
一時的にせよ、時短が利用できる会社の正社員であるということは羨ましいことなんですね。
フルタイム勤務の母親に対するママ友の嫉妬の理由
それではママ友たちが、フルタイムで働く母親にどうして嫉妬を感じるのでしょうか？
高収入が羨ましい
フルタイムで働く母親は、他の働き方をしている母親たちよりも、たいていはもっと多くの収入を得ています。
このように収入に差があると、収入が少ない人たちが、もっと多くの収入を得ている人たちを羨ましく思うこともあります。
キャリア継続できることが羨ましい
フルタイム勤務の母親の多くは、出産前後の休暇を利用しながらも職を続けています。
退職せずにキャリアを継続することで、彼女たちはスキルを保持し、さらに向上させることが可能です。
これにより、将来的な昇進の機会も広がります。
身だしなみにお金がかけられて羨ましい
フルタイムで働く母親は、収入が安定しているため、自分にかける時間やお金を増やすことができます。
また、社会人としての身だしなみを整える必要があるので、ヘアスタイルやメイク、服装にも気を使う必要もあります。
仕事上の必要性とはいえ、他の母親たちから見ると、魅力的に感じられる要因になりますよね。
サポートに恵まれている状況が羨ましい
フルタイムで働く母親が仕事を続けるためには、子供の急な病気などにも対応できるようなサポートが必要です。
たとえば、子供が病気の時にすぐに休むことが難しい場合、パートナーや家族の援助が不可欠です。
仕事を続ける上で大切なサポートに恵まれている状況にあることが伺えます。
フルタイム勤務する母親のメリットと課題
フルタイムで働く母親には、収入面でのメリット、キャリアの成長、家族への経済的な余裕などの利点があります。
しかし、それだけではなく、さまざまな課題も存在します。
職種によっては繁忙期があり、仕事を家に持ち帰る必要が出てくることもあります。
また、子供が保育園にいる時間や帰宅後の限られた時間の中で家事や育児をこなす必要があり、時間的なプレッシャーに直面することも多いです。
あまりにも両立が厳しいと、体調面にも影響を与えかねませんし、家事の采配を巡って夫と対立してしまうこともあるでしょう。
正社員ママは本当に勝ち組なのか？
フルタイム勤務の正社員ママは仕事と家事の両立がかなり大変ですよね。
そんな正社員ママの裏側の苦労している様子がわかると、予想外の意見を持つ人もいるかもしれません。
フルタイム勤務の母親が一律に成功しているわけではなく、それをどう捉えるかは個人の立場によって異なります。
専業主婦でも充実を感じることが成功のカギ
フルタイム勤務の母親に限らず、家事や育児に専念し、それを楽しむ専業主婦もいます。
また、限られた時間でパートタイム勤務をする主婦もいます。
成功は勤務形態に左右されるものではなく、日々の生活を充実させることが重要です。
正社員を続けるために無理をしすぎて、身体を壊しては元も子もありません。
収入と生活のバランスが成功へのカギ
収入が多くない場合でも、得られた所得の範囲内で賢く生活を整えることが重要です。
実際に、節約をレクレーションのように楽しんでる家族もたくさんいます。
無駄遣いを避け、効率的な生活を送ることにより、経済的にも時間的にも余裕を持つことができます。
これが成功の一部になり得ると言えます。
幸福感が成功のカギ
フルタイムで働く母親が自分の状況に幸せを感じるなら、それは成功の一つの形です。
同様に、専業主婦やパートタイムで働く母親も、自分の立場に満足していれば、それは成功と言えるでしょう。
家族の調和は最も大切なカギ
いくら収入が良くても、家庭内の不和や子供の健康問題など家族関係に問題があれば、真の幸せとは言えません。
フルタイムで働いて、大変さのあまりギスギスした雰囲気になってると元も子もありません。
家族が仲良く過ごすことこそが、最も重要な成功の鍵といえるでしょう。
正社員のママってやっぱり勝ち組なの？まとめ
フルタイムで働く母親は、収入やキャリアの面で素晴らしいイメージを持たれることが多いです。
子供が病気になった時も、周りからの助けを得られることが多く、自分への投資にも十分な金銭や時間があるように思いがちです。
一見すると、たくさんの人に憧れられるかもしれませんが、その裏側での苦労は本人にしかわかりません。
よく言われる「隣の芝生は青い」ということわざのように、他人の状況が良く見えることはよくあることです。
いちばん良いのは、他人を羨むのではなく自分の現状に感謝し、それに満足できる人。
それが本当の勝ち組なのではないでしょうか。