「ご飯粒を残すのはマナー違反だ」という意見はよく聞きますね。
子どものころ、親からそのように教えられた方も少なくないでしょう。
しかし、一方で「一粒も残さないように気にし過ぎるのも何か貧乏くさい?」という考えを持つ人もいます。
全部食べないことがマナー違反と見なされる一方で、残さずに食べることを非難されるのはどうしてでしょうか。
この記事では、ご飯粒を残すことが礼儀に反するかどうかについて、賛成派と反対派の両方の意見をチェックしてみました。
それぞれの立場には独自の理由があるので、けっこうおもしろいですよ。
ご飯粒を残すのか残さないか?両方の意見をチェック!
「ご飯粒を少しでも残すのはマナー違反」という意見がある一方で、最後の一粒まで必死に食べることにこだわらなくてもいいのでは?という意見もあります。
どちらが正しいかについての議論はけっこう白熱しています。
そこで、ご飯粒を残すことがマナー違反かどうかについて、残してもいいタイプの人の賛成理由と残さない派の反対理由を詳しく見ていきましょう。
ご飯粒を残してもいいタイプの人の理由
ご飯粒を残してもいいタイプの人たちには、様々な理由があります。
主な理由は次のとおりです。
●欲張りに見える
●見た目が悪い
●品がない
●貧しげ
●細かいことにこだわりすぎる
●ご飯粒をちまちま取るのが困難
ご飯粒を残してもいいタイプの人の人でも、普通に最後まで食べる人は食べるけど、茶わんの中にこびりついた一粒や二粒のご飯をチマチマ取りたくない、という気持ちが強いようです。
つまり「とにかく一粒も残したくない!」という頑張りが何か無理してるというか、見た目が悪いと捉えてると言えます。
しかし、食べ方を変えることで解決できるかもしれません。
例えば、お椀に湯を入れて箸で洗うようにしてから飲む方法があります。
この方法なら、お椀や箸を傷めずに、ご飯の粒を残すこともありません。
実は、この食べ方は礼儀正しいとされており、見た目を気にする人には、この方法を試してみることをおすすめします。
ご飯粒を残したいわけじゃないけど、チマチマ取るのが格好悪いと考える人には良い方法かもしれません。
ちなみに私自身は、こちらの考え方に近いですね。
自分で盛り付けた家のご飯は全部食べますけど、お茶碗にこびり付いたご飯粒までは気にしません。
しゃもじなどにもご飯粒が付きますけど、こびりついたものはそのままの状態で、シンクに直行です。
また、外食などで多過ぎるご飯が出たら、食べきれなければ残します。
一緒に食べてる友達などが、食べきれずに何か残すことがあっても気にしません。
また、親や学校などから食べることを強制されたこともないので、そのあたりにこだわりはないんですよね。
ご飯粒を少しでも残したくない人の理由
次にご飯粒を少しでも残したくない人の理由も様々でした。
●米粒を残さず食べる習慣がある
●礼儀の一部と捉えている
●食器を洗うのが楽になるから
●ご飯粒を残すのは不作法だと思う
●食べ物を無駄にしたくない
このように、ご飯粒を少しでも残したくない人は、残さないことに特別な意味を見出しています。
彼らにとって、食べ残すことはマナーに反する行為。
多くの人が食べ残しを品のないことと捉えています。
この考え方の背景には、日本独特の「もったいない」精神があるようです。
食べ物を残さないことは、上記のような方法を取り入れることで実現可能ですし、多くの人が食べ残しをマナー違反と見なしています。
ちなみにうちの夫はこのタイプです。
外食をすると、私の食べきれないものは食べてくれますが、それについて文句を言ったりもしないので、夫婦間でもめることはないです笑
ご飯粒を残すのはマナー違反ではない?
ご飯粒を全部食べるべきかどうかには、さまざまな意見があります。
中には、ご飯粒を残さないことが、必ずしもすべての食事を完食することと同じではないと考える人もいます。
ご飯粒を食べ尽くすことと、提供された食事を残さないことは、実は別の問題です。
食べきれないものを無理に食べる必要はありません。
食事の作法では「箸をつけたら全部食べること。食べられないと思うなら、最初から箸をつけないこと」と教わった経験がある人もいるでしょう。
これは、すべてを食べ尽くすことが常にマナーだとは限らないことを物語っています。
ご飯粒を残さないようにする食べ方いろいろ
先ほどはお茶などを使ってご飯粒を食べる方法をご紹介しましたが、この方法はいつでも使えるわけではありません。
自宅ではできても、他人の家では難しい場合もあるでしょう。
そこで、ご飯粒を綺麗に残さずに食べる、他の方法をいくつかご紹介します。
ご飯粒を一か所にまとめながら食べる
普通の食べ方だと、ご飯粒が散らばってしまい、お茶碗にくっつきやすくなります。
最初からご飯粒を集めながら食べる癖をつけると、お茶碗に粒がくっつくことが少なくなります。
まとめながらご飯を食べれば、最後にお茶碗に残るのは1粒か2粒程度で、箸を使っても見た目が悪くなりません。
箸を使って滑らかにご飯をすくうコツ
ご飯を箸で取るとき、箸を内側から外側に向けて滑らせると、ご飯粒が周囲に散らばるのを防ぐことができます。
特に炊きたてのご飯の場合は、お茶碗の内側が湿っているので、箸を滑らせることで、ご飯をきれいにすくい取ることが可能です。
この方法を使えば、ご飯粒が少し残っても1粒や2粒程度に留まります。
これなら、箸で簡単にご飯粒を取ることができて、食事の最後まで見た目を気にする必要がありません。
ご飯粒を残すのはマナー違反? まとめ
これまで、ご飯粒を残すことがマナー違反かどうか、残す派と残さない派の意見を見てきました。
私自身は、普通にご飯を最後まで食べて、何粒か残っていても無理して取ったりはしない派です。
周りにそういうことを気にする人もいませんでした。
なので今回、そこまで気にする人がいるんだなと勉強になりました。
本当に食べきれない時には無理をすることはないと思うのですが、中途半端にひと口だけ残すとかはしない方がいいですよね。
また、見苦しいくらいご飯粒がお茶碗に残るのは、箸の使い方が原因かもしれません。
そういうタイプの方はぜひ、ご飯粒を残さないきれいな食べ方を実践してみてくださいね。