ここ数年、秋から冬になると流行するRSウイルス感染症。
咳や鼻水がひどくなる風邪のような症状で
大人がかかる分にはそれほど心配はないのですが。。。
1歳未満の赤ちゃんが感染すると重症化のおそれがあるということで
感染を避けるための注意が必要なんです><
たとえば同じようにウイルスが原因のインフルエンザには
予防接種がありますが
RSウイルス感染症には予防接種があるんでしょうか?
また感染を防ぐために家庭でできる予防について考えてみます。
1・RSウイルス感染症には予防接種があるの?
インフルエンザワクチンのような予防接種に使われるワクチンはありません。
しかし「シナジス」と呼ばれる抗体製剤があって
予防のための注射として利用はされてるようです。
これは誰でもが保険適用で受けられるわけでなく
感染したら重篤な症状になることが高い確率で予想される場合に限られます。
シナジスが保険適用内で受けられるのは
早産児や心疾患・肺疾患・免疫不全・ダウン症候群の乳幼児などです。
条件にあてはまる場合は出産時の担当医師から指導されるようになってます。
条件に当てはまらない場合、保険適応外でなら受けられますが
1回数万円~十数万円などかなり高額のようです。
(体重で使用量が変わるので値段も上下します)
しかも年1回打って終わりではなく
抗体製剤なのでRSウイルスのシーズン中は毎月打たなければなりません。
条件に当てはまっても3歳を超えると受けられなくなったりもします。
RSウイルスは年齢があがると多少の免疫もできて
風邪症状でおさまる確率が上がってくるためですね。
いずれにしろ一般の乳幼児にとっては
シナジスはRSウイルス感染症の予防対策としては、
現実的な選択肢にはならないと言えますね><
2・RSウイルスに感染しないための予防方法とは?
予防接種もないとすると
赤ちゃんがRSウイルスに感染しないために
どのようなことに気を付けるといいのでしょうか?
基本的にはインフルエンザや風邪の予防に準じたものになります。
ただ1歳未満の赤ちゃんは自分から手洗いやうがいができませんので
親が徹底的に赤ちゃんをウイルスから遠ざける努力をすることです。
RSウイルスは飛沫感染と接触感染の2経路が主な感染経路となり、空気感染はしません。
次のことに気を付けましょう。
①大人はマスクをすること
飛沫感染を防ぐために赤ちゃんに接する人はマスクをしましょう。
RSウイルスに感染してても症状に出てない場合もあります。
②風邪の恐れのある人は赤ちゃんと接触しない
大人はもちろん兄弟で咳などの呼吸器症状の風邪がある場合
別の部屋で過ごさせるなど可能な限り赤ちゃんとの接触を避けること。
③人ごみに出歩かない
RSウイルスが流行する秋から冬にかけては
人ごみに赤ちゃんを連れて行かないようにしましょう。
④外から帰ってきたら着替える
帰宅後の衣服にはウイルスが付着してる恐れがあります。
すぐに着替えて、ウイルスを赤ちゃんのいる部屋に持ち込まないようにしましょう。
⑤外から帰ってきたら手洗い・うがい
外から帰って来たお父さんなどは
赤ちゃんに触るときは事前にうがいと手洗いをしてから触ること。
⑥こまめに消毒する
家族が共有するものや赤ちゃんがよく手や口にするもの
ドアノブや手すり、おもちゃなどはこまめに消毒すること。
RSウイルスは消毒剤に対する抵抗力が弱いです。
消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)などを使って
消毒しましょう。
こちらの記事も参考にどうぞ♪
RSウイルスの赤ちゃんの症状とは?受診の目安、入院は必要?
まとめ
赤ちゃんの月齢が小さいほど感染すると怖い病気です。
1歳未満の秋から冬にかけては
徹底的にウイルス感染の予防に努めましょう。
赤ちゃんは自分で予防は出来ません。
お父さんやお母さんが気を付けてあげることが大事です。
どんなに気を付けていても感染するときはしてしまいます。
RS感染症が疑われるときは早めに小児科を受診するようにしてくださいね。
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